肌の表面で紫外線をカットすること

肌の表面で紫外線をカットするためには、紫外線防止効果のあるクリームやファンデーションが有効です。
UVカットクリームやSPF表記のあるファンデーションを肌に塗るだけで、紫外線が皮膚へ与える影響を軽減できるので、とても簡単な紫外線対策といえます。

紫外線防止剤について
クリームやファンデーションが紫外線を防止するために配合される「紫外線防止剤」は、大きく2種類に分けられます。

紫外線防止剤 特徴 メリット デメリット
紫外線拡乱剤 SPF10〜30
天然物質由来
肌の表面で紫外線を反射
肌にやさしい
ノンケミカル
紫外線防止効果に上限がある
つけたとき白くなりやすい
紫外線吸収剤 SPF30〜50
防止剤が紫外線を吸収
高い紫外線防止効果が期待できる
つけたとき白くならない
肌への刺激、負担
(表示指定成分)

1.肌の表面で紫外線を反射、拡乱する「紫外線拡乱剤」

紫外線拡乱剤は、降り注ぐ紫外線を肌の表面で反射、拡乱することで、肌に到達することを防ぎます。
一般的に紫外線拡乱剤は天然ミネラル物から取り出した「酸化チタン」や「酸化亜鉛」といったもともと地上に存在する物質を使用しているので、肌へ刺激を与えることが少なく、「ノンケミカル」と記載されたUVケア商品に配合されることが多い紫外線防止剤です。

2.肌の表面で紫外線を吸収する「紫外線吸収剤」

紫外線吸収剤は、紫外線防止剤自体が紫外線を吸収して取り込むことで、紫外線の肌への影響を防ぐ仕組みです。
科学的に合成して作られる紫外線吸収剤は、高い紫外線防止効果が期待できる一方で、肌に刺激を与えやすいとされ、薬事法でも表示指定成分として定められています。
刺激の強い紫外線吸収剤が肌に直接ふれないようにコーティングするなど、肌への負担を軽減する技術が研究されています。